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柔道の創始者「嘉納治五郎」の伝記アニメ

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順不同/敬称略

  • 当連盟では「長期育成指針」を策定し、諸施策を推進しております。この指針では、嘉納師範が仰った柔道の目的、即ち「勝負」「体育」「修心」を重視しています。
    これまで、ともすれば「勝負」に重点が置かれがちでしたが、「体育」「修心」にも十分に意を用いていこうという主旨です。
    その意味で今、嘉納師範のご生涯を改めて学び直すことは非常に意義のあることであり、それを受け止め易い形で提供するこのアニメーションは誠に時宜を得たものと考えております。
    是非皆さまもこのアニメーションを活用して学んで頂きたいと思います。

    ———山下泰裕(全日本柔道連盟 名誉会長)
  • 柔道界では、柔道人口の減少が喫緊の課題になっています。 本県でも確実に柔道人口(登録人数)が減少している。子供たちが最初に柔道に触れる県内各地にある柔道場・柔道クラブの減少は少ないが、入門する幼児・児童が減少傾向にあり、中高生の数も激減している。
    このような中、柔道普及のために嘉納治五郎師範の生涯を「嘉納治五郎伝 柔の道」としてアニメーションが制作・提供されることは、大変意義あるものと考えております。 このアニメーションを活用することが柔道人口減少の歯止めの一助になることを望んでいます。 ———千葉県柔道連盟
  • 嘉納治五郎師範のアニメが制作されると聞いて、1日も早く見てみたいと思いました。このようなチャンスを与えてくれたプロジェクトに対し、全面的に応援します。

    ———チャールズ・ケント・ウィルソン
  • 数多くの武道及びスポーツから何故柔道を選択するべきなのか、柔道の価値を表すためにこのような取り組みは必須だと考えております。完成したアニメは全国の柔道教室だけでなく、柔道をはじめるきっかけになる場でも活用していただきたいです。応援しております。

    ———各務耕司(全日本柔道連盟 男子ジュニアヘッドコーチ)
  • 「柔道家は柔道を学ぼうとしない」
    私が柔道の本を出版したいと企画した際、担当者から言われた言葉です。事実、柔道関連の書籍は他の種目に比べると販売実績がかなり厳しい状況でした。
    かくいう私も、柔道の指導や技術に関しては日々研究はしているものの、柔道の歴史に関してはバージョンアップを怠っている現状があります。競技に傾倒してしまって、柔道全体を学んでいない典型です。お恥ずかしい限りです。
    今回、講道館監修のもと、株式会社サクセスが制作した柔道のアニメが2024年春にYouTubeで公開されるそうです。
    内容は以下のとおりです。
    第一章 勝海舟、治五郎を語る
    江戸幕府最後の将軍 徳川慶喜を訪ねた勝海舟が、若き日の治五郎について語る。
    第二章 六つの治五郎像
    講道館本館前に立っている治五郎像と同じ型のものが日本国内の6ヶ所に存在する。
    原型を手掛けた彫塑家 朝倉文夫が、柔道普及に奔走した治五郎について語る。
    第三章 三四郎の真実
    小説『姿三四郎』の作家 富田常雄が、柔道躍進のきっかけとなった警視庁武術大会を語る。
    第四章 東の国の柔術
    治五郎と同じ学校に勤めたラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)が、治五郎校長との思い出を語る。
    第五章 柔道世界に羽ばたく
    フランス柔道の父と称される川石酒造之助が、東京五輪招致に命を懸けたIOC委員の治五郎について語る。
    こちらは多言語化も予定されているとのこと。
    私もこのアニメを見てもう一度、柔道の歴史について学び直そうと思います。

    ———小室宏二(早稲田実業学校 教諭・柔道部監督)
  •  偉大な先生方に並んで推薦文を書かせて頂き恐縮です。アメリカシカゴにて子供たちを中心に柔道普及のお手伝いをしている石川慈と申します。アニメを拝見し『これは続編も含めて、是非海外の子供たちに見せたい!!』と強く感じました。
     意外に思われるかもしれませんが、海外の道場は全て嘉納治五郎先生の肖像画が中央に飾られているだけでなく、5歳の子供も柔道の創始者、柔道創立の年や場所などを最初に学びます。また競技柔道より、生涯スポーツとして人間教育に魅力を感じて携わっている方が多く、このアニメのように分かりやすく、柔道の歴史・精神を伝える媒体は非常に受け入れられやすく、かつ子供たちの教材としても秀逸だと思っております。
     今後続編や英語版も作って頂けると伺いました。微力ではありますが、このアニメを通じて柔道の魅力・本質を海外に広めるために尽力させて頂ければと存じます。
    最後に、このような素晴らしい作品作りに関わられた皆様に心から敬意を表させて頂き推薦文とさせて頂きます。ありがとうございました。

    ———石川慈(Global Kids Judo Network代表)
  •  日本文化が独自の進化をし、驚くべき大進化を遂げたのは鎖国政策をとった江戸時代である。やがて江戸幕府が倒れると、その独自進化したさまざまな文化が西洋に伝わり、彼の国の者たちを驚愕させた。
    有名なのは絵画における浮世絵である。ゴッホやクリムト、ルノワールら錚々たる画家たちが浮世絵に魅了され、その技術を模倣し吸収した。商業分野においても例えばルイ・ヴィトン製品のモノグラムには日本の家紋の影響が、ダミエ柄には日本の市松模様の影響があり、今もそのデザインが世界中の人たちに愛されている。これら日本文化の西洋への流入と拡散、影響はジャポニスムといわれる。
     じつはこのジャポニスムのなかでも最も衝撃的に迎えられたもののひとつが講道館柔道と古流柔術であった。とくに講道館において嘉納治五郎先生が多くの門弟を育て、そのなかでも荒くれといわれた者たちが道衣ひとつを抱えて海外へ雄飛した。「講道館の足」と日本でも古流に怖れられた様々な足技のテクニックで立ってられないほど投げつけられたレスラーやボクサーは、さらに寝技における絞技という西洋格闘家には発想すらできなかった相手を制御する技術に対処できず、恐れおののいた。また当時の講道館柔道にはまだ当て身(パンチやキック)の発想があって嘉納先生も何とか当て身を乱取りに取り入れようと考えていた。早大柔道部出身の前田光世の有名な言葉「拳闘は柔道の一部を使っているにすぎず所詮柔道の敵ではない」が残っている。多くのボクサーと各国で異種格闘技戦を戦った前田光世だからこその言葉である。
     それら講道館柔道の猛者たちが伝えた多くの技術は、その技術レベルの高さをもって彼の地に根付き、発展し、現在ではブラジリアン柔術やサンボ、MMA(総合格闘技)などのなかに遺伝子レベルで遺っている。そういう意味で、講道館柔道という流派が興ったことは、世界の格闘技史におけるビッグバンであった。そのビッグバンで世界中に柔道という驚異の格闘技術が広まって多くの土着格闘技に影響を与えた。
     嘉納治五郎先生はこれまで「日本柔道の父」と呼ばれていたが、実際のところ、上記のように世界の格闘技すべての父であるともいえるのである。嘉納先生が試みた古流柔術やレスリングなどの技術をまとめた「講道館柔道」という名の格闘技術の総括と研究と実践は、東京という極東の一都市でビッグバンを起こし、球形からなる地球全体にわずか数十年の間に広まっていったのだ。これほどのスピードで世界くまなく広がった日本文化はかつてより無かった。
     今回、その「世界の格闘技の父」といってもよい嘉納治五郎先生のアニメーションが制作されるという。様々な方たちが集結し、最高のものを世界へ発信していこうという考えも聞かせていただいた。ぜひ、成功されることを祈っている。

    ———増田俊也(作家)